サーブの基本構造の解説

サーブのイメージ:

サーブは、肩、ひじ、手首をリラックスさせ、できるだけラケットヘッドが大きく動くようにスイングしましょう。唯一、自分の力だけでボールを打ち込めるサーブでは、ラケットヘッドのスピードがあげるように、腕、特に手首を柔らかく使えるようにしましょう。

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<サーブの基本的な流れ>

①セットポジション

②ラケットダウン

③アップ

④リラックス(テイクバック完了)

⑤ターン(とフォワードスイング)

⑥インパクト(ヒット)

⑦フォロースルー

⑧フィニッシュ

 


①セットポジション~ラケットダウン
セットポジション(レディポジション):

ラケットとボールを合わせましょう。左手でラケットを支え、上半身の力を抜き、リラックスした構えを作りましょう。ラケットで打球方向を指すようにして構えましょう。スタンスは肩幅よりも少し広めにとり、身体は打球方向に対して横を向くかたちになります。グリップはインパクトまで軽く握っておく。目は相手コートのねらうところをしっかり見据えましょう。ラケットヘッドを、打ち込むサービスエリアに向け、左手を軽く添えて支えましょう。スタンスは、両足のつまさきを目標ラインに置きましょう。左のつまさきをネット寄りに向け、右つまさきは目標ラインと直角にしましょう。

ラケットダウン:

両腕を下げましょう。トスアップからテイクバックへ、上体のひねりとともに一度ラケットヘッドを落とす。両手を下ろした時に、いったん体重を、右足へ移し、振り上げると同時に左足へ戻す。前後の体重移動を加えると、スムーズなスイングができます。


②アップ(トス)

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・バンザイするように左右に振り上げましょう。右足から左足へ体重移動を移しながら、トスアップとバックスイングを同時に始めましょう。左足にのせていた体重を右足へ移す動作と一緒に、身体の正面に下ろした両手をバンザイするようにぱっと左右に開いて上げ、それと同時に体重を左足に戻しましょう。
・両腕を高く上げたら、左側に壁を意識して、体全体を真っ直ぐに保つ。左腕を上げながら右腕を後ろに振り、ラケットヘッドを立てるように頭の上に担ぎ上げる。ラケットヘッドがボールを指すところまでバックスイングをとる。右手は手首から先にあげていくイメージで。ラケットを上げるとともに、膝を曲げる。
・両ひじを両肩のライン以上まで上げ、バランスをとる。

トス:

ボールは、手首を使って投げ上げるのではなく、腕全体で真っ直ぐ上げ、反動でボールが手から離れるように。手首や膝の屈伸を使ってあげるとボールが後ろへそれやすくなるので注意しましょう。トスは、ボールを上げるというより、左の腕を高く上げるという意識で上げたほうが、安定したトスを上げることができましょう。頭の高さあたりでボールを離す。できるだけ高いところで離す。離した後も左手がボールを追うように腕を伸ばすと、安定したトスを上げることができる。指の腹の部分で真っ直ぐあげる。手の形を変えないで、放り投げず、反動でボールが手から離れていくように。コップの中の水をあげる気持ちで。


③リラックス(テイクバック完了)

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・つま先に重心をかけて、かかとは上げましょう。
・バンザイしてから、ラケットを握る腕の力を抜き、ヘッドが開いてコートを指すように回し、いったん背中にかつぐように落とす(ラケットダウン)。その反動を利用してスイングを始め、テイクバックでできたタメを、膝、腰、肩、肘、手首の順でひねっていき、身体を前方への動きに同調させる。
・腰の左側が前に出て、腰の右側は後方にあります。
・脱力。ひじは自然に曲がる。
・ボールから目を離さず、ラケットを背中にかつぐように上げ、膝には少し余裕を持たせる。


④ターン(&フォワードスウィング)

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・ラケットが後ろに残り、肘から先にあげていくイメージをもつと、腕のしなりをスイングのスピードアップにつなげられる。釣りざおをヒュっと振り出すときの、さおの先の動きをイメージするといい。テイクバックしたラケットのトップを下げていく。
・身体をターンさせながら、右ひじを振り出しフォワードスイングを始める。トスアップで上げていた左腕は一気に引き下ろし、右腕を鋭く振り上げる。腰の右側を前に回していくとともに、ラケットヘッドを落としていく。ラケットヘッドを落としきった状態から、振り上げていく。
・右ひじを振り出す瞬間に背中のあたりでラケットヘッドが一度落ちなければ、ラケットを鋭く振り上げることができない。バックスイングで,ひじを高く上げておけば、楽にヘッドを下に落とすことができる。右ひじを前方へ振り上げる。ひじで空を指すイメージで。
・ひざを伸ばしていくとともに、右ひじを上げていく。ひじを上げた状態から、まずラケットフレーム(エッジ)をボールにぶつけるように振り上げていきます。ラケット面がサイドラインと平行の状態になっている。
・トンカチで釘をたたくようなイメージです。しかし、そのままでは本当にラケットフレーム(エッジ)に当たってしまうので、腕をひねって手のひらとラケット面を前に向けるようにします。
・振り上げていく途中でひじから先をひねり、手のひらでボールを叩くようにラケット面を前に向けていく。右肩の上にセットしたラケットを、振る前に背中で一回転させることが、肩を使ってスイングをする際、大切になる。頭の後ろで腕の力を向いて、ネットを指すように傾けると、自然にラケットが回るようになるだろう。
・テイクバックからのスイングは、投球のスローイングのように肩から入っていく。打点へ向かって、高く伸び上がりながらフォワードスイングに入る。ラケットヘッドを身体からいちばん遠いところで大きく弧を描くように、肩が抜ける位の気持ちでスイングする。
背中の後ろで回してラケットヘッドを落とすときに手首の曲げ伸ばしを使い、右ひじで引っ張りながらインパクトへとラケットを振り上げるときにも手首の曲げ伸ばしを使う
・ラケットヘッドダウンでは、グリップエンドのマークが空を向くこと、ラケット面が背中に対して垂直に立つことに注意
インパクトに向け、一気に引き下げた左腕の力を利用して上体のひねりを戻しながら、ボールに向かって伸びる


⑤ヒット

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・トスされたボールが頂点よりも少し落ちてきたところを全身を伸ばして捕らえる。身体が伸びきったところでグリップをしっかり握り、ボールを捕らえる。腕の内転により、面を作る。時計の針でいえば、自分から見て12時から1時の角度でボールをとらえる。このとき、身体が開かないように左手はおなかの前に置く。身体が伸びて、ひじが上がりきった状態。
・上体が倒れないように、左手で身体をかかえこむようにして、身体の前に壁を作る。できるだけ高い打点でボールをとらえる。肩、肘、手首の順で腕をしならせながらラケットヘッドを加速する。インパクトでは肩から手首までが一直線になってボールにヒットする。
・腕のしなりとひねりでボールに加速を与える。ラケット面をインパクトでフラットにし、ヒットした後も、そのままひねり、フォロースルーに入る。
インパクトの直前に、肘から先をひねり、相手コートにラケット面が向くように打つ。トスに合わせてスイングするのではなく、スイングに合うトスを上げて、スイングは変化させない。
・打点は、トスの頂点からボールの落ち始めの間。トスの頂点で振り出しのきっかけを見極める。トスが落ち始めた位置でボールを打つと、楽にタイミングをとれる。自分に合うトスの高さを確認する。
・インパクトの瞬間、左足、右肩、右ひじ、ラケットが一直線になり、スイングスピードが最も早く、打点が高くなるのがベスト。しかし打点だけを意識すると逆効果なので、スイングの流れのなかで、ボールを打つイメージをもつことが必要だ。
・サービスエースを狙ってボールをひっぱたくのではなく、ラケット面にボールをのせるつもりで打ち、正確にコントロールすることを、まず覚えたい。


⑥フォロースルー

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・大きく左へ振り切る。左手を身体に引き寄せる。ボールを捕らえた後、打球方向に向けてまっすぐ腕を伸ばしていく。スイングの途中で、腰が折れないように。スイングの自然な動きで上体で倒れる程度に。
・インパクトの後、もう一度上に伸びる気持ちで、大きくフォロースルーを。ラケットが左足の外側にくるように振り切る。
・インパクトでスイングを止めてしまうのではなく、さらに空へ伸び上がるつもりで、大きくリラックスしてフォロースルーをとり、フィニッシュでは左足の左側にラケットがくるようにする。
・フォロースルーでは、ボールを遠くに投げるように、自然に右肩が前に出て、腰が少し折れてくる。
・インパクトで、スイングを止めてしまいやすいが、打ってからもう一度大きく伸びるような気持ちで一気にラケットを振り抜く。
・フィニッシュを中途半端なところで止めず、ラケットが左足の左側に回りこませて、腕の力を抜いて、一気に振り切ることが、サーブのスピードアップとコントロールにつながる。


⑦フィニッシュ

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スイングが終わるまで左足をしっかり地面につけておく(上級者はジャンプする)。

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