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内転の効かせたスライスサーブを打とう

内転の効かせたスライスサーブを打とう。

スライスサーブとは

◉ 右利きの選手が打つと、バウンドしてから左へ逃げて、弾む弾道をもちます。
◉ 相手をコートの外側へ追い出したり、ボールを相手の正面にくい込ませるように打ちます。
◉ サイドラインギリギリを狙って相手を外に出すか、センターを狙ってボールを相手の正面にくい込ませるように打ちます。

スライスサーブの打ち方のイメージ

◉ ボールの外側をこすり前に出し(ボールを左から右にこすり)、回転を与えます
◉ スライスサーブのトスは、フラットに比べ、身体のやや外側へ上げます。
◉ ボールに横回転をかけるスライスサーブは、フラットより球速は落ちるが安定性が高くなります。
◉ スライスサーブを成功させるには、ボールに十分な横回転をかけ、バウンドした後、外側に大きく逃げるように弾ませることが必要です。
◉ 肘や手首を使って腕中心に打つのではんく、膝や腰など全身の動きを大きく使って回転をかけます。

スライスサーブのキレを増すために

◉ トスを上げると同時に、両膝をグッと曲げて身体を沈み込ませ、ジャンプの準備に入ましょう。グッと沈み込んだ身体を斜め前に伸ばすイメージでジャンプしましょう。
◉ ジャンプという縦の動きを加えることで、スピードが増すと同時にさらに強い回転をボールにかけられます。
◉ ジャンプと同時にラケットを振り上げ、身体が真っ直ぐ伸びた瞬間、1時~2時の方角でボールをとらえましょう。
◉ ラケットは、頭上から左下へ振り下ろす感じでフォロースルーします。

(1)トス

◉ 時計の針で、1時~2時の方向を目指し、トスアップしよう。
◉ 左足の前、ややネット寄りにトスアップし、コンチネンタルで握ったラケットを自然に振ると、ボールの外側をこするスライスサーブのスイングになります。
◉ トスをフラットよりも右側に上げるため、フォワードスイングを右斜め上に向けて行う。
◉ フラットよりやや斜め前でボールをとらえる。このとき、ラケット面の上、外側に意識を集中して回転をかけます。

(2)フォワードスイング

◉ インパクトでラケット面が完全にネット方向に向くことを意識しながら、ラケットのエッジ方向45度からボールへ入っていく。
◉ ボールの後ろを左から右に向けて、こすります。

(3)インパクト

◉ 身体の右側でインパクトします。
◉ 右肩より少し外が打点になり、ボールの右側をこする感じになります(親指側を前に出す手首の動き)。
◉ 手首のエッジ方向の動きに内転を加えることで、スライスサービスのスピードアップを図ることができます。
◉ フラットと同じように、スイングの一番高い位置でインパクトし、ラケットを立ててスイングする(スライス回転をかけることを意識しすぎると、肘が下がって、ボールの下側をこすって打つミスをしやすい)。
◉ ラケットを立ててスイングし、できるだけ高い位置でインパクトしよう。
◉ インパクト直前までラケット面をボールに向けない。打つ瞬間にラケット面を正面に向けるイメージでスイングします。
◉ インパクトのときに肘や膝を曲げて身体を縮めず、フラットと同じように、高い位置でボールを打つことも大切だ(肘や膝が曲がったために、インパクトでボールの下側を打つミスが多い)。

(4)インパクト直後

◉ インパクト直後にラケット面を、正面に向けるように内転を効かせてください。これで、ボールに回転とスピードをつけられます。
◉ 手の甲が身体のほうを向くようにしっかりと内転させましょう。

(5)フォロースルー

◉ インパクトでボールの外側をとらえたら、そのまま前に長くこすり出していく気持ちでフォロースルーをつけよう
◉ 大きく長いフォロースルーでスライス回転をかけてください。
◉ ボールとラケットができるだけ長く接することが、回転を確実にかけることにつながります。
◉ 身体が開いてラケット面がぶれないよう、左手はおなかの前にキープしましょう。

サイドスライスがかかりすぎる人は??

◉ サイドスライスがかかりすぎる人は、左肩の開きが大きい。左肩の開きを押さえるために、スタンスの右足を少し後ろに下げて、クローズドスタンスで打ってみるといい。

サーブのポイントはリラックス

サーブのポイントはリラックスです。唯一、自分の力だけでボールを打ち込めるサーブでは、ラケットヘッドのスピードがあげるように、腕、特に手首を柔らかく使えるようにしましょう。肩、ひじ、手首をリラックスさせ、できるだけラケットヘッドが大きく動くようにスイングしましょう。

初心者向けサーブのポイント

(1)セットポジション(ベースラインに立って構える)

◉ 深呼吸をしましょう。
◉ 目は相手コートのねらうところをしっかり見据えしましょう。
◉ スタンスは、両足のつまさきを目標ラインに置きましょう。
◉ スタンスは肩幅よりも少し広めにとり、身体は打球方向に対して横を向きましょう。
◉ グリップはインパクトまで軽く握りましょう。
◉ ラケットで打球方向を指すようにして構えましょう
◉ 左のつまさきをネット寄りに向け、右つまさきは目標ラインと直角にしましょう
◉ 体重は右足にかけましょう。左手でラケットを支え、上半身の力を抜き、リラックスした構えを作りましょう。

(2)トス

◉ 両手を下ろしましょう。いったん体重を右足へ移し、トス(振り上げる)と同時に左足へ戻しましょう(右足から左足へ体重移動を移しながら、トスアップとバックスイングを同時に始める)。
◉ ボールは、手首を使って投げ上げるのではなく、腕全体で真っ直ぐ上げましょう。
◉ 指の腹の部分で真っ直ぐあげましょう。手の形を変えないで、コップの中の水をあげる気持ちでトスしましょう。
◉ 頭の高さあたりでボールを離しましょう。できるだけ高いところで離しましょう。離した後も左手がボールを追うように腕を伸ばすと、安定したトスを上げることができます。
◉ 手首や膝の屈伸を使ってあげるとボールが後ろへそれやすくなるので注意しましょう。
◉ トスは、ボールを上げるというより、左の腕を高く上げるという意識で上げたほうが、安定したトスを上げることができます。
◉ トスアップ後は左足にしっかり体重をのせること。左側に壁を意識して、体全体を真っ直ぐに保ちましょう。
◉ 左腕を上げながら右腕を後ろに振り、ラケットヘッドを立てるように頭の上に担ぎ上げる。ラケットヘッドがボールを指すところまでバックスイングをとちましょう。
◉ 右手は手首から先にあげていくイメージです。
◉ ラケットを上げるとともに、膝を曲げましょう。
◉ つま先に重心をかけて、かかとは上げましょう。

(3)トロフィーポーズ

◉ ボールから目を離さず、ラケットを背中にかつぐように上げましょう。
◉ ラケットが後ろに残り、肘から先にあげていくイメージをもつと、腕のしなりをスイングのスピードアップにつなげられます。
◉ 腰の左側が前に出て、腰の右側は後方にあります。
◉ 両ひじを両肩のライン以上まで上げ、バランスをとりましょう
◉ バンザイしてから、ラケットを握る腕の力を抜きましょう。
◉ トロフィーポーズで、ひじを高く上げておけば、楽にヘッドを下に落とすことができます。

(4)フォワードスウィング

◉ 右手の動きは、釣りざおをヒュっと振り出すときの、さおの先の動きをイメージしましょう。
◉ ひざを伸ばし、腰の右側を前に回していくとともに、ラケットヘッドを落としましょう。
◉ ラケットヘッドを落としきった状態(ラケットヘッドダウンでは、グリップエンドのマークが空を向くこと)から、振り上げていきましょう。(ひじで空を指すイメージ)
◉ 右肩の上にセットしたラケットを、振る前に背中で一回転させることが、肩を使ってスイングをする際に大切です。
◉ 右ひじを振り出す瞬間に背中のあたりでラケットヘッドが一度落ちなければ、ラケットを鋭く振り上げることができません。
◉ トロフィーポーズからのスイングは、野球の遠投のように肩から入っていきましょう。打点へ向かって、高く伸び上がりながらフォワードスイングに入りましょう。
◉ トスアップで上げていた左腕は一気に引き下ろし、右腕を鋭く振り上げましょう(インパクトに向け、一気に引き下げた左腕の力を利用して上体のひねりを戻しながら、ボールに向かって伸びる)。
◉ ひじを上げた状態から、まずラケットフレーム(エッジ)をボールにぶつけるように振り上げていきます。ラケット面がサイドラインと平行の状態になっています。
(しかし、そのままでは本当にラケットフレーム(エッジ)に当たってしまうので、腕をひねって手のひらとラケット面を前に向けるようにします。)
◉ 振り上げていく途中でひじから先をひねり、手のひらでボールを叩くようにラケット面を前に向けていきましょう。

(5)ヒット

◉ トスされたボールが頂点よりも少し落ちてきたところを全身を伸ばして捕らえましょう(打点は、トスの頂点からボールの落ち始めの間。トスの頂点で振り出しのきっかけを見極める)。
◉ トスが落ち始めた位置でボールを打つと、楽にタイミングをとれる。自分に合うトスの高さを確認しましょう。
◉ 身体が伸びきったところでグリップをしっかり握り、ボールを捕らえましょう。
◉ 腕の内転により、面を作りましょう。
◉ 時計の針でいえば、自分から見て12時から1時の角度でボールをとらえましょう。
◉ このとき、身体が開かないように左手はおなかの前に置きましょう。
◉ 身体が伸びて、ひじが上がりきった状態です。
◉ 上体が倒れないように、左手で身体をかかえこむようにして、身体の前に壁を作りましょう。
◉ できるだけ高い打点でボールをとらえる。肩、肘、手首の順で腕をしならせながらラケットヘッドを加速する。インパクトでは肩から手首までが一直線になってボールにヒットしましょう。
◉ インパクトの直前に、肘から先をひねり、相手コートにラケット面が向くように打つ。トスに合わせてスイングするのではなく、スイングに合うトスを上げて、スイングは変化させません。
◉ 腕のしなりとひねりでボールに加速を与えましょう。ラケット面をインパクトでフラットにし、ヒットした後も、そのままひねり、フォロースルーに入りましょう。
◉ インパクトの瞬間、左足、右肩、右ひじ、ラケットが一直線になり、スイングスピードが最も早く、打点が高くなるのがベスト。しかし打点だけを意識すると逆効果なので、スイングの流れのなかで、ボールを打つイメージをもつことが必要です。

(6)フォロースルー

◉ 左手を身体に引き寄せましょう。
◉ ボールを捕らえた後、打球方向に向けてまっすぐ腕を伸ばしていく(大きく左へ振り切る)。
◉ スイングの途中で、腰が折れないように。スイングの自然な動きで上体で倒れる程度に。
◉ インパクトの後、もう一度上に伸びる気持ちで、大きくフォロースルーを。ラケットが左足の外側にくるように振り切りましょう。
インパクトでスイングを止めてしまうのではなく、さらに空へ伸び上がるつもりで、大きくリラックスしてフォロースルーをとり、フィニッシュでは左足の左側にラケットがくるようにします。
◉ フィニッシュを中途半端なところで止めず、ラケットが左足の左側に回りこませて、腕の力を抜いて、一気に振り切ることが、サーブのスピードアップとコントロールにつながります。

(7)フィニッシュ

◉ スイングが終わるまで左足をしっかり地面につけておきます(上級者はジャンプします)。

スマッシュで気をつけるべきこと

スマッシュで気をつけるべきこと。”決めなければ”という意識が強くなると、自然と肩に力が入り、ボールをネットにたたきつけることになります。スマッシュのテイクバックは、弓を引いて矢で的をねらっている体勢に似ているといわれる。左手が弓、ラケットが矢、的は打点になる。

テイクバック

ロブが上がった瞬間、テイクバックをすばやくコンパクトに行うことが大切です。ロブが上がったら直ちに右足を後ろに引き、左肩を回して前に出し、両肩の線をネットに対して直角にします。右足を左足の後ろに引き、身体を横に向けてテイクバックの体勢をつくります。バンザイをするつもりで両手をすばやく上げる。右ひじが肩よりも上に上がっていねければ、フォワードスイングでラケットを鋭く振り出すことができない。両ひじはできるだけ高く上げるように心がける。左手だけを上げすぎると右肩が下がり、左右のバランスが崩れてしまう。両肩を水平に保つようにする。スマッシュの打点は顔の斜め上がよく、その打点をつかむため、左手がボールの落下する軌道の下にくるように構えます。スマッシュは右足のけりがパワーの源になる。右ひざを十分に曲げ体重をかけておく。

フットワーク(打点に入る、ボールとの距離を調節する)

◉ 左手を上げてボールに標準を合わせて、テイクバックの体勢を保ちながら、ボールが落ちてくるのを待ちます。ボールが落ちてくる間は、ボールだけに気持ちを集中すること。ボールは目だけではなく顔全体で見るようにし、ちょうど上げた左手の位置に落ちてくるようにボールの落下地点に入ります。大きく動く時にクロスステップで、細かな調整にはサイドステップを使って、ボールの落下点まで移動しよう。
◉ 1度落下点に入ると、足の動きが止まりやすい。足を連続的に動かして微調整を続けないと、ボールを顔の前で打つことは難しくなってしまうので注意します。左腕をボールに向けて伸ばさなければ距離感がつかめません。左手の人差し指はボールを指し、そして落ちてくるボールを左手を通して見ることで、落下してくるボールのスピードや距離、角度を計ることができます。
◉ ボールの落下点より一歩後ろに下がります。構えたところにロビングが落ちてくることはまずない。ほとんどの場合、スマッシュはロビングを追って後ろに下がりながら打つことになります。すばやくボールの落下点に動くためのフットワークを身に付けなければ、スマッシュをマスターしたといえません。左足を右足の前に交差させるクロスステップを行います。テイクバックの体勢を保ちながら後退するため、左足が右足の前に交差するステップを使います。全身の場合は右足が左足の前を交差するステップになります。威力のないボールをただ返すだけを目標にするなら、ロビングの落下点に下がってもいい。しかし、強くたたきたいなら、必ずステップインして打てるように、落下点よりも一歩後ろに下がったところを目標に下がります。

ステップイン

◉ ステップインの方向が打球方向になります。ステップインによってフォワードスイングを始めるが、スイングに大きな力を与えるのは右足のキックです。右足の蹴りがスマッシュのパワーの源になります。ステップインと同時に、上げていた左腕を引きおろし、ラケットをボールに向けて振り出す。左足で踏み込み、ボールを顔の前で上から叩きます。
◉ 右足をしっかり決めたら、左足を一歩踏み込んで打つ。打球をよりパワフルなものにするために、左足の踏み込みをきっかけにした、前後の体重移動も有効に使います。
◉ 腰から身体が折れて、上体が崩れてしまわないように気をつけます。

フォワードスイング

◉ 踏み込みの幅や膝の屈伸を使って、ボールの高さへの微調整をすると、上体の安定したスイングができます。
◉ ラケットヘッドを打点に向け、右ひじを後ろに引くことで、腕の筋肉を張ることができる。この胸の筋肉の張りの反動で、フォワードスイングが行いやすくなります。
◉ スマッシュのできはインパクト直前のリストワークにかかっている。腕が振り出され、そして最後にスナップがしなやかに返されることによって、ラケットヘッドのスピードが急激にアップします。このパワーをボールにぶつけて強烈なショットを生み出しましょう。もしインパクトの前にグリップがガチガチに握られていたら、スナップを使うことはできません。
◉ 背中でラケットをグルッと回してスイングを開始します。
◉ 手首を柔らかくし、肩の回転や腕のしなりを十分に使って、ラケットヘッドを素早く振りぬきましょう。
◉ 右ひじを上げて、ひじで空を指すようにし、ラケットヘッドがコートを指すようにします。

インパクト

◉ 腕がまっすぐ伸びたところでボールを捕らえましょう。
◉ 目はインパクトをしっかり見据えましょう。
◉ ボールは十分に引きつけ、スイングの最も高い位置、つまり、左足のつまさきからラケットヘッドまでが一直線になるときにインパクトしましょう。
◉ 前足に体重をかけ、腕を真上に伸ばして、右肩の少し前でボールをとらえましょう。

フォロースルー

◉ インパクト後、打球方向に振り切るが、サービスのように大きなフォロースルーは行わないようにしましょう。コンパクトにラケットを身体の左側に振り下ろします。
◉ コンパクトにラケットを振り下ろしましょう。
◉ スイングの勢いに負けて上半身がおじぎをしてしまうと、ボールは必ずネットしてしまいます。
◉ ボールを捕らえた後も、腹筋を伸ばして上体を立て、目はボールの行方を追わなければならなりません。
◉ 脱力しながら、左足の左側に向けて大きくフォロースルーをとリましょう。
◉ リストを使ってボールを押さえこみ、自然に下に振って身体の左にラケットをおさめましょう。

ボレーのイメージと考え方

「スピードのあるボールが壁に当たると勢いよく跳ね返ます。ラケットを固定しスウィートエリアでボールを捕らえれば、グリップを握るだけでボールは十分に飛んでいく。」ボレーでは、そのようなイメージを持つと良いでしょう。また、ボレーは、前から前へが基本(前に移動したあと、一瞬、減速してからもう一度踏み込んで打つとボレーにパワーが与えられる)です。ネット際で打とうとするボールのスピードは速く、テイクバックをとっている暇はありませんが、フォアハンドボレーは、肩を素早くターンさせるだけで、十分威力あるボレーをすることができます。特に速いボールはそのスピードを利用して、ラケットに当てるだけで十分だし、遅いボールはテイクバックをとる時間的余裕もあるので、思い切りバンと打ってみるなど、スピードによってテイクバックを調節することです。

ボレーのイメージ・考え方

◉ ボレーで最も重要なポイントは、ボールのコースを一瞬のうちに判断し、飛んでくるであろうと思われるところ、つまりボールから引いた仮想延長線上にラケットを置いてやることにあります。それだけでボレーの動作はほとんど完了したと考えてOK。あとは、ボールのほうで勝手にラケットに当たってくれる。 
◉ できるだけネットにつめて、ボールを待つようにしましょう(サービスラインの内側に立ったときの視界とネット付近に立ったときの視界では、あきらかに後者の方が、相手コートが広く見えます。要するに、ボールを打てる範囲が広いということを意味します)。
◉ ボレーミスのいちばんの原因は打球から目を離すことです。相手が打ったときからボールを目で追う。相手が打った瞬間から絶対にボールから目を離してはいけません。

ボレーのグリップ

◉ ボレーはコンチネンタルグリップが基本。フォアボレーで、打点を前にとるときは、手首を手の甲側に曲げて固定します。

レディポジション(相手のボールを待つ時の姿勢)とその考え方

◉ 両手でラケットを持ち、ボールのくるコースを見極めましょう。ひじを大きめに前に伸ばします。ひざを曲げます。つま先に体重をかけた前傾姿勢を作ります。
◉ 前傾姿勢で構えることによって、素早い反応ができます。少しかかとを浮かせ膝を曲げてネットに向かって構えます。
◉ 相手のスイングとともにスプリットステップをします。ボールが右にきても左にきてもいいように、相手がボールを打った瞬間軽くジャンプします。どこへボールが飛んできても、素早く動けるように腰を落とし、上半身をリラックスさせて構える。両膝を曲げてリラックスする。足は少し開き重心を親指のつけ根にかけます。
◉ 相手のスイングと同時に、手首の力を抜きます。このことによって、手首がかたくならず、どこにでもスムーズにラケットをセットできます。

ボレーの踏み込み

◉ ボールとの距離調整はピボットとステップインの2歩によって行う。近いボールに対してはピボットはその場で踏み変え、ステップインの歩幅はラケット一本分を目安に行います。
◉ 離れたボールに対してはピボットの踏み変えを大きく行い、ステップインを大きくしてボールを捕らえるようにしましょう。
◉ 相手がスピードボールを打ってきた場合、フットワークとして使えるのは、2歩が限界になります。

ラケットセットとボディターン

◉ レディポジションから右足を90度踏み変えて体を横に向け、左手を軽く前に出す。
◉ ラケット面を目の位置に合わせてレディポジションの構えを保つようにして、身体のターンでラケットを引く。
◉ テイクバックで決めたラケット面を保つため、手首の角度を固定する。
◉ 脇はボール1個が入るほどに開けておく。
◉ 右足を後ろに引かず、右足を軸にして、身体を右にひねります。つぎに左足を一歩踏み込んでインパクトします。
◉ ボールに向かって素早く右軸足を決めたら、上体をネットに対して45度横向きにターンさせ、ラケットをボールの軌道上にセット。(自分の両肩を結んだラインよりラケットを絶対に後ろに引かないことが大切です。)
◉ ひじや手首の角度を変えずに、ラケットをボールが飛んでくる軌道上にセットする。ラケット面はやや上向きのにセットする。
◉ 身体の前で新聞紙を開くつもりでラケットをセットすると、腕の動きをイメージしやすいだろう。

インパクト

◉ ボレーを打つコツは、どのようなボールが飛んできても顔とラケットの距離を変えないこと。
◉ ボールはラケットで打ちますが、感覚的には手のひらでボールをつかむようなつもりでボレーしましょう。
◉ インパクトでは、ラケットを前に出しすぎたり、顔のほうへ近づけすぎないようにしましょう。肘を少し曲げてインパクトしましょうひじを伸ばしきってしまうと、打球の衝撃をまともに受け、ボールをはじきやすくなる。
◉ ラケットのスイートスポットでヒットするまでしっかりと見るようにしましょう。
相手がいるとそれを気にして、ボールから目を離すことがよくありますが、ミスヒットの原因になりますので気をつけましょう。
◉ テイクバックで右足の軸を決めたら、右ひざの送りでスウィングをリードしていく。
◉ インパクトは、壁を押すような気持ちで、体全体でボールに合わせる。手だけでボールを処理するのでなく、打点位置を「壁」に想定し、右ひざでリードしながら全身で前に押していく。
◉ ラケット面に当てるだけだとオーバーすることが多いので、ボールの勢いを弱めるために、肘を内側に絞り込む。
◉ 弱いボールをボレーする時は、インパクトしたら、左足を踏み込んで、ボールを前に押し出す。腕でラケットを振るのではなく、踏み込みで身体の軸を前にもっていき、ボールを前に押し返す。身体の軸を傾けず、前方に平行移動するつもりで、踏み込む。
◉ 左足を踏み込み、ボールを運ぶようにラケット面を前へ押し出す
◉ ボールを捕らえるところは目の高さで、身体よりかなり前にある。
◉ ステップインの勢いをラケットに伝えてボールを打つ。ボールのスピードはステップインの強さでコントロールする。
◉ ステップインと同時にグリップを握り、胸の前でボールを捕らえる。テイクバックでセットしたラケット面をインパクトが終わるまで崩さないこと。
◉ インパクトの瞬間に打球コースを変えようとすると、ラケット面がボールに負けてしまう。
◉ インパクトの瞬間、両腕を内側に絞り込むようにすると、ボールに力が伝わる。
◉ 手首や前腕を固めて腕全体でスイングする。脇をしてインパクトでグリップに力を入れる。フォロースルーはほとんどとらない。テイクバック⇒インパクト⇒フォロースルーで上体の向きが変化していない点もたいせつ。身体は最後まで開かないのだ。
◉ 左足を一歩前に踏み出すと同時にラケットを前に出してインパクトします。このとき、左足より前でボールをとらえなければいけません。チェックポイントは、インパクトの瞬間にボールをラケットの後ろからのぞき込んでいるかどうか、です。
◉ ボレーはラケット面が重要です。ラケットヘッドが下がっているとボールの勢いに負けてしまい、ショットをきちんとコントロールすることができません。
◉ 「ラケットを立てる」ためにはグリップを先行させてやる。
◉ グリップエンドを先行させるようにラケットを引っ張っていくと、自然とラケットは立つ。
◉ インパクトでは両肩、両肘、両膝を身体の中心にきゅっと集中して、ボールに力を与える。

フォロースルー

◉ 両膝が十分曲がって上体が沈むと、ボールにかなりのスライス回転をかけられる
◉ 左足を前に一歩踏み込みながらインパクト。打った後、小刻みに足を動かして、最初のレディポジションに戻る。
◉ 速いボールに対しては、インパクトと同時にスウィングは終わるため、フォロースルーはほとんどないが、緩いボールに対してはフォロースルーをとり、ボールの方向づけを行う。

バックハンドスライスのポイント

バックハンドスライスを打つ際のポイントです。

(1)テイクバック

◉ テイクバックでフラットよりも高い位置にラケットを構えましょう。面は上向きです。必ず左手をそえてテイクバックし、ラケットをすばやく肩の上まで持っていきましょう。肩を十分に回しておくことでフォワードスイングの距離が長くとれ、鋭く振り抜くことができます。
◉ 肩越しにボールを見るくらいにテイクバックで十分に肩をひねり、一気にひねりを戻すように打つ必要があります。ラケット面はオープンフェイスです。オープンなラケット面でこすりだします。

(2)ステップイン

◉ 目線をボールの高さに合わせるように、膝を曲げラケットの高さを調節します。右足に体重を乗せ、ラケット面を上向きにして、エッジから先に動かしていくように振り出します。

(3)フォワードスイング

◉ ステップインするのと同時に、テイクバックの手首の角度を崩さないようにしながら、ボールの下側をこすりだす感覚でスイングしていきます。グリップエンドからラケットヘッドへと打ち込む感覚で、ヘッドが下がらないように気をつけてください。腕とラケットを一体にしてゆるやかに上から下に振っていきます。

(4)ヒット

◉ 右肩の前でインパクトをします。ほとんど垂直なラケット面でボールを当て、インパクト後少しラケット面は一度下がるが、この時点ではボールを打った高さになっています。ボールを切るのではなくオープンな面でこすりだす。手首の形を変えずにボールをこすりだしていくだけです。身体の正面でボールをとらえるつもりで、できるだけひきつけて、前へこすりだすのが、安定した打ち方のポイントです。
◉ インパクトと同時に、腰は低く沈み込むような感じとなります。インパクトするとき、左手は右手と反対の方向に反発するのが、たいせつなポイントである。これがスイングにパワーを加え、同時に流れようとする身体を抑制する事になります。この瞬間に左腕の張りが出てくると、ヘッドも残り、本物のバックハンドスライスとなります。(ラケット面が上向いた状態でテイクバックし、ラケット面を起こして垂直に近い面でとらえる)

(5)フォロースルー

◉ ボールの下側をこすって回転を与え、両腕を開くように大きくフォロースルーしましょう。ラケットとボールを一緒に長く押し出します。
◉ ボールをラケットフェイスにのせて運ぶ感覚で、肩の高さまでフォロースルーをつけていく。ボールにアンダースピンの回転をしっかりとかけるポイントは、インパクトでスイングを止めてしまわず、体重移動を使った長いフォロースルーにあります。
◉ ボールの影を追いかけるようにフォロースルーをとります(腕の力を使ってラケットを鋭く振り抜くのだはなく)。ラケット面はフラットだが、ボールの下側を抜くように長いフォロースルーをつける。

(6)フィニッシュ

◉ ラケット面はフィニッシュではオープンフェイスになっています。横向きの姿勢をフィニッシュまで保つようにしましょう。ゆるやかに上から下にスイングしましょう。

片手バックハンド上達のコツ

片手バックハンドのイメージ

◉ スイングでは腰の回転を使います。くるっと回す動きではなく、左足から右足へ体重移動した結果、自然に回転するイメージです。ドアを押して半開きにする要領でスイングします。ドアの前に横向きに立ち、手の甲で押して半開きにするような感じになります。
◉ また、ラケットは、やや下方から上方に向かって振り抜かれます。十分に巻いたバネを解きほぐすように、腰を軸とする体重移動と回転で打ちます。長くボールを追いかけるスイングします。身体をネットに対し横向きにキープしたほうが、振り子のイメージのスイングがスムーズにできると思います。

(1)ボディターン

◉ 相手からボールが来たら、ラケットフェイスの向きも左手を使って決めてしまい、ボールを打つ準備を完了させます。左足をネットと平行になるように踏み込み、軽くラケットを支えるように添えていた左手で、身体全体の動きをリードするように上体をターンさせましょう。
◉ 肩を90度横向きにします。ネットに正対したまま、ボールの方向に動かないようにしてください。そのままの姿勢で、右肩越しにボールを見ましょう。横向きの体勢をとって、ネットに右肩を向けて、肩越しにボールを見ながら動くことが大切です。

(2)ラケットバック

◉ グリップを左腰の高さに保ちながら、地面と平行に引いて、ラケットヘッドがバックネットをさせばテイクバックは終了です。バックスイングは上体をひねり腕を身体に密着させましょう。右肩を、あごの下まで入れてラケットを引き上げましょう。
◉ 手首の角度は変えず、左手でラケット面を安定させましょう。ラケットは腰の位置に、右腕は身体に沿うようにしましょう。左軸足をしっかりと安定させてください。右肩越しにボールをみられるように、左足のひざを柔らかくして、ボールの高さに体勢をあわせておきましょう。

(3)ステップイン

◉ ボールに追いついたら、左足を定めて、いよいよフォワードスイングに入ります。右肩を内側に突っ込み、身体をさらに左に回転してから右足をステップインするようにします。右足をかかとからクロスにステップします。これにより、フォワードスイングのきっかけをつくるとともに、腰の回転を大きくし、力強いスイングをします。
◉ バックハンドは、身体の回転でボールを打ち返しますから、フォアのようにまっすぐ踏み出すと、身体が早く開き過ぎて、ボールはクロス方向にしか飛びません。そこでクロスにステップすることで身体の開きを押さえ、ストレートにもボールを飛ばせるようにするのです。
◉ 左手は打つ直前まで添えておきます。軸が左から右へと移り、スイングは、右肩を中心とした振り子運動になる。踏み込みの足でボールとの距離を調節する。右足のかかとから踏み込んでいき、スイングを始めます。バックハンドは踏み込んだ右足へ体重移動した後に身体の回転で打ちます。

(4)フォワードスイング

◉ 左ひざを前へ送りながら右足へ体重を移動させていくが、このとき、右肩がボールに突っ込みすぎて、上体が前に倒れないように注意してください。上体は、ネットに対して横向きをキープし、右足を軸にしてスイングしていきましょう。
◉ 片手打ちバックハンドでは、グリップエンドを先に突き出してから打撃に入ることがポイントです。テイクバックから打点まで、常にラケット面のほうがグリップ部分より先行するようでは、打ったボールに威力は出ません。フォワードスイングの大原則は右ひじが身体から離れすぎないことです。

(5)ヒット

◉ 腕はテイクバック時の状態で、肩を支点に腕を振り子のようにスイングしましょう。肘が曲がって前に出てしまったり、手首が返ったりせず、肩を支点にしたスイングを意識しよう。インサイドからアウトサイドへ軌道を描きます。右足1本に体重を残し、その右足を軸として身体が回転していく。そこから生まれるスイングの力がインパクトに結集され、ボールを打ち抜きます。
◉ フォアハンドは軸(右肩)が身体の後ろ側にあるので、多少振り遅れても、身体の内側でボールをとらえることができますが、バックハンドの場合、軸が前なので、打点は右足の前一点しかないことになります。
◉ 右足を踏み出すのをきっかけにして、テイクバックで後ろにひねっていた身体を、元に戻すような気持ちで回転します。と同時に、ラケットをやや上向きにスイングしはじめ、インパクトします(身体のねじりを一気に元に戻す)。インパクトのとき、ボールが身体に近すぎると、肘が曲がり、ラケットヘッドが下がって打ちにくくなります。逆に離れすぎると、下半身の力が伝わらず、手だけで打つことになります。
◉ 腕とラケットの角度はつねに一定に保ってください。フォアに比べ、少し早めに体重をのせてください。インパクトでは、身体が正面を向かないようにしましょう。体重を右足に乗せ、腰の高さでボールをとらえてください。右足の少し前でインパクトしましょう。

(6)フォロースルー

◉ インパクトのあと、ボールの後を追うようにラケットを振り出します。ボールをそのまま追いかけ、左手は背後の壁を押す気持ちで伸ばします。グリップを目の高さまで運びましょう。両腕をゆったりと開くように、バケツの水を斜め左前方にまくような気持ちで、大きくフォロースルーします。
◉ インパクトからフォロースルーに至る過程では、上半身がそのまま回転しきらないように注意しましょう。左肩を開かずに、後ろに残したまま、右腕を開いていきます。これを壁を作るといいますが、こうすることによって、身体の開きが抑えられ、コントロールをつけやすくなるのです。左肩を回りきらせず、残しておく。そうすることでボールの飛ぶ方向にラケットを押し出すことができます。

(7)フィニッシュ

◉ 右肩の上方でラケットが止まります。大きく胸を張り、身体は横向きのままです。

スピンサーブ上達のコツ

(1)スピンサーブのイメージ
スピンサーブは、落ちてくるボールを頭の後ろ側でこすり上げて打ちます。打球はグッと沈むようにバウンドし、高く遠くへ弾んでいきます。一度マスターすれば安定性が高く、セカンドサーブで確実に入れたいときに使えるサーブです。腹筋と右足の蹴りでボールにスピンをかけます。スピンサービスは腹筋、背筋の強さが要求されるサーブと言えます。

(2)スピンサーブの軌道
スピンサーブを打つ時は、フラットのときよりも高くボールを打ち出す。ネット上の高い位置を狙って打つと、サービスコート深くに打ち込め、高く弾むスピンサーブの特徴が生きます。腕全体を柔らかく使ってスイングし、サーブの飛んでいく軌道をイメージするのがコツです。

(3)スピンサーブのグリップ
トップスピンサーブのグリップは、コンチネンタルよりもさらに薄くして、手首のスナップを使って、打ちます。

(4)スピンサーブのスタンス
身体が硬くて上体のそりがうまくできない人は、グリップをコンチネンタルからバックハンドのイースタングリップに替え、クローズドスタンスにすると、回転がかかりやすくなリます。

(5)スピンサーブの狙うコース
コートに落ちて高くバウンドするために、相手のバック側へ打ち込むのが基本です。狙いは、あくまでも相手のバックサイドというのが鉄則です。高く弾むからバックに決まれば威力を発揮するが、フォアにいってしまうと相手に叩かれるので、確実なコントロールが必要です。

(6)スピンサーブのトス
トスアップするボールは頭の後ろ、背中の方向です。トスしたボールをそのまま落として左足の後ろ30センチ~40センチに来るのが目安です。左足の後ろにトスを上げます。言い換えれば、頭の後ろ側にトスアップすることになります。時計の針でいえば9時~10時の方向。頭上でボールをとらえます。そこから、ラケットヘッドを空に投げるイメージで右に大きく、弧を描くようにスイングします。

(7)スピンサーブのトロフィーポーズ
上半身はボールを追いかけそり気味にします。頭の後ろに上がったボールをとらえるために、ひざを曲げ上体をそらせます。頭の後方にトスアップしたボールを打たなければならないので、どうしても上体を斜め後方に反り返らせて打つことになります。この身体のバランスをとるコツは、右足をずっと高く上げて、バランスをとることです。

(8)スイング開始
トップスピンサーブでは、頭の後ろ側に上がったトスを、下からこすり上げるようにスイングして打ちます。ラケットヘッドが頭の後ろで左側から右側へと抜けるスイングで、インパクトするまでにどれだけ落ちてくるボールを待てるかがポイントです。フォワードスイングを頭の上に向けて行います。トスアップのあとに、膝を深く曲げ、身体を反らすようにして作ったタメを、腹筋と右足の蹴りを使って、前に身体を折り曲げるようにして開放すると、より強い回転をボールにかけることができます。ヘッドを下から上に投げるようにすることで回転がかかります。後ろから右上にラケットで大きく弧を描きながら、身体から離すように遠くを通して左側へとスイングしていきます。ジャンプを加えたほうが、より強い回転がかかります。

(9)スイング
ラケットヘッドを外側に振り出すつもりでボールをブラッシングアップします。身体全体のバネを使って振り切ること。スイングの軌道をイメージしにくいが、背中に落としたラケットヘッドで、身体の上に左から右に向けて半円を描くようにスイングしましょう。手首を小指側に内転させて、ボールに斜め右方向への回転を与えます。腕が伸びきる直前に、ボールを下から上にこすり上げて縦の回転を与えます。真上に伸び上がるようにジャンプし、9時~10時の位置でボールをとらえます。フォワードスイング後半からインパクトで上体の開きが抑える。これで斜め上へのスイングがシャープになります。ラケット面の下、外側を意識しながらラケットヘッドを空に投げるイメージで振り出します。

(10)ヒット
このサーブだけは、身体が伸びきった位置ではなく、十分にタメをつくった低い姿勢でボールをとらえ、そこから身体、特に肘から先を伸ばしていく動きでボールに回転をかけます。ボールが落ちてくるのを待ち、身体にタメを残してインパクトします。伸びきった瞬間に打つと、回転があまりかからずミスショットになりやすいです。反り返った上体のバランスは、右足を高く上げてとります。頭の左側でボールをとらえるため、上半身は少しそり気味になります。インパクトの瞬間から腹筋を縮めるようにしましょう。

(11)フォロースルー
ボールをコントロールした方向に向けて、頭の後ろから腕を大きく伸ばしてフォロースルーをつけていきます。最後まで横向きの姿勢をキープし、フィニッシュでは大きな弧を描いて右足の外側へとラケットが回り込んでくるスイングをしましょう。フォロースルーのとき、スピンサービスでは、右足の外側方向に振り出されます。インパクト後は、なるべく身体から離す感じで右に大きく弧を描くようにスイングします。最後は前傾姿勢になります。

テニス初中級者の個人レッスン

テニスのフォームや打ち方、手首の使い方などを改良しましょう。試行錯誤を何度も繰り返すことで、テニスレベルは徐々に上がっていきます。「フォームを変えたり、グリップを変えたり、打ち方を変えたいけど、これまでなかなか踏み切れなかった。フォームを変えたけど、正しいのか自信がなくて、やっぱりいつもの打ち方に戻った。」など、これまで新しいフォームを試してこなかった人は、レベルの上昇が遅く、上達しなくなる可能性が高いです。試行錯誤によって、いったん自分のプレーのレベルが落ちます。したがって、試行錯誤に抵抗を持つ人が多い。アドバイスは、人によって異なり、雑誌によって異なります。なので、どのアドバイスが本当に正しいのか、どの情報を信じればいいのかわからないかもしれない。少し勉強しただけでは、わかりません。人に聞けば聞くほど、混乱することもあります。
しかし、上達するには、何かを変えていく必要があります。それには、自分のフォームを客観的にみながら、改善していくのが望ましい。自分のフォームをビデオにとって、経験者のアドバイスで、フォームを改善していきましょう。自分のフォームをみて、自分のフォームがどんどん変わっていくのを実感しながら練習していくと、上達の楽しさがわかり、テニスはさらに楽しくなります。

まずはフォアハンドストロークから直しましょう。30代〜40代のテニス愛好家は、まずグリップを改善すべきです。テニス中級以上を目指すなら、身体の回転(遠心力)と、下半身の力をメインに使ったフォームを身につけよう。したがって、グリップは、薄いグリップ(コンチネンタルグリップやイースタングリップ)よりも厚いグリップ(セミウエスタングリップやウエスタングリップ)の方が良い。グリップを厚めにして、今よりしっかりと身体を回転させて、上体を前に向けてスウィングしよう。打点をかなり前でとらえることができれば、ボールのスピードは飛躍的に上昇します。
ラケットのスウィング方法は重要です。右利きの場合、ラケットを前に振ろうとして、上半身の回転よりも先に右腕が先行していくスイングでは、右腕だけの力に頼ったスウィングになるため、スウィングスピードは非常に遅くなります。上半身の回転が先行して、右腕が遅れて出てくるスウィングが理想です。

ボールへの入り方やステップワーク、足の使い方は重要です。ある程度経験を積み、ミスせずにボールを打ち続けることができても、強いボールやコントロールの良いショットを打つためには、体重移動を使ってボールに体重をのせて打つことが大事です。また、後ろに下がりながらでも、威力のあるボールを打つためには、右足を軸にした身体の回転力を使ったフォームを覚える必要があります。
下半身をメインに使ったスウィングをしましょう。初中級者の多くが、下半身を使えず、上半身、特に右腕だけに頼ったスウィングをしがちです。膝を曲げて、腰を落として打つフォームに慣れましょう。スクワットをするように上半身の軸はまっすぐにしたままで膝だけを曲げましょう。腰が曲がって身体が「く」の字にならないようにしましょう。ボールを打つ際には、インパクトで腰が前方に移動し、腰を正面に向けましょう。

ボールにトップスピンをかけられるようになった方が良い。トップスピンを覚えると、今より力強くラケットを振り切ることができるようになります。トップスピンは、ボールが山形の軌道を描くようにコートに落ちるので、今よりボールにスピードを出すことができます。アウトする心配が減り、今より力を込めてショットを打つことができるようになります。ショットのスピードが上がりますので、相手をスピードで圧倒し、ミスをさせることができるようになります。

ボールに合わせすぎないようにしましょう。初中級者の多くが、ボールに合わせて打ってしまっています。ボールに合わせてスウィングすると、安定感は上がりますが、ショットのスピードが遅く、相手にとって打ちやすいボールになり、中級者以上に対抗できません。自分の鋭くスウィングできるフォームを、ボールに合わせず、振り切る必要があります。中級者以上の人は、ラケットを鋭くスウィングできるフォームを持っており、自分の打ちやすい打点を身体で覚えています。そのため、その打ち方ができるようにボールの場所まで移動します。自分のスウィングを確立しており、それにボールを合わせるのです。中級者以上になると、相手のボールが遅かろうと、速かろうと、お構いなしに、ラケットを振り切ります。鋭くスウィングするので、かなりのスピードが出ます。そのスピードボールを安定してコートに入れる技術が必要です。
ショットのスピードと、テニスのレベルは、ある程度比例します。初中級者は、まず、ボールを強く叩くことができるフォームを身につけましょう。それからコントロールをあげましょう。飛んできたボールがゆっくりの場合、ボールに合わせて、ゆっくりと近づいていき、ゆっくりとスウィングするのはやめましょう。飛んできたボールがゆっくりであっても、ボールの真後ろに素早く移動し、自分の打ちやすい最適な打点までボールが飛んでくるのを待ち、自分の鋭く振れるスウィングで振りましょう。

 

深いボールを返せるようになりましょう。相手ボールがベースライン近くまで飛んできたとき、下がり始めるのが遅いと、下がっても間に合わず、自分の打ちやすいフォームで打ち返すことができません。相手のボールが、ネットを越えた時点で、すぐに下がりましょう。下がるスピードも重要です。ボールは思っている以上に速く飛んできます。全力で下がらないと、間に合いません。また、サイドステップ気味に、ラケットを引いた上体で横向きを作って下がりましょう。

 

中級者と、初中級者の違いは、ボールコントロールであり、狙って打つことができることもポイントになります。中級者は、普段から狙って打つことができます。毎回ボールの落下地点を決めて打つようにしましょう。その落下地点の半径2m以内にボールが落ちるようであれば初中級者です。いつも狙うところを同じにしておくのも効果的です。例えばクロスラリーをするならば、ベースラインから1.5m内側でサイドラインから1.5m内側を、どんな相手と打つ際も狙い続けましょう。

初中級者のうちは、インパクトでのラケット面の角度を意識しましょう。少し上を向いてしまっている人が非常に多いです。ラケット面を少し上に向けて、ボールをすくうように打ってしまっている人が多いです。自分ではわからないことが多いので、周りの人にチェックしてもらいましょう。ラケット面は、インパクトでは垂直です。垂直なラケット面でインパクトしながら、ななめ上に振り抜きましょう。

 

<関連記事>

・フォアハンドストローク改善点

・テニスのフォーム

・即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO

 

安定してボールを返す方法

テニスは、おもしろいスポーツで、やればやるほど興味がでて、深みにはまっていくような気がします。誰しもが中毒にかかってしまうほどの不思議さがあります。とはいえ、初心者にとってテニスは難しいものです。初心者のうちはボールが安定せず、返せないことが多いです。テニス初心者はショートラリーから練習を始めましょう。コントロールを高めることが先決です。ただ、隣のコートで打っている人たちは、あんなにうまく打てているのに、どうして私は打てないんだろう、と肩を落とされる方も多いかもしれません。そんな人たちのために、「テニス初心者が安定してボールを返すコツ」をご説明いたします。この記事を読まれた方はコツを実践しましょう。上達されたい方は、テニスの家庭教師と言えるプライベートレッスンを受けるのがおすすめです。

 

<初心者が安定してボールを返すコツ>

①いつも打ちやすい打点で打つこと(いつも腰の高さで打てるように移動する)。
②ボールが落ちてきたところを打つこと。
③足でボールを打つこと(止まってボールを打つ)。

 

①力を入れやすい打点

・初心者のうちは、自分の最も打ちやすい打点がわかりません。ボールを数多く打つことによって、自分の最も打ちやすい打点がわかってくるようになります。打点がわかることで、「右足をボールの後ろに入れる」だけでフォアが打てるようになります。

・最初はボールを打つこと自体に慣れるように何度も球出ししてもらい、自分が最も打ちやすい「正しい打点」を探しながら打ちましょう。一般に体の前で腰の高さのボールを打つのが一番力を入れやすいはずです。ラケットの長さだけボールとの距離をとり、ボールとの距離感をつかむことが大切です。最初のうちはボールからなるべく離れて打つつもりで軸足を決めましょう。

・打つ方向に対して、かかとから踏み込むようにしましょう。正しい位置に踏み込めていないと、打点が狂ってフォームが乱れます。

・インパクトの瞬間までボールから目を離さないことが大切です。打ち終わってすぐにボールの行方を追うのではなく、インパクトの位置に視線を残すようにしましょう。
 


グリップ

テニス記事1

<グリップと最適な打点>
グリップによって最適な打点は少し変わりますが、すべて共通しているのは、体よりは前ということです。

・イースタングリップ
一般的にイースタングリップは後ろめです。握手をするようにグリップを握ります。面と掌の向きが同一になります。
打点は個人差はありますが、踏み込んだ足の横あたりが力が入りやすいです。

・セミウエスタングリップ
セミウェスタングリップは中間くらいです。イースタングリップとウェスタングリップの中間的な握りで、現代テニスにおいて最も標準的な握り方です。打点はイースタングリップグリップの時よりも前になり、体をやや正面に開きながら打つと打ちやすいです。

・ウェスタングリップ
ウェスタングリップはかなり前です。ラケットを地面に置き、そのまま真上からグリップを握ります。スピンをかけるのに適したグリップです。打点はセミウェスタングリップの時よりもさらに前になります。

どのグリップにもすべて共通しているのは、体よりは前ということで、自分の体よりも前で打つために、体をしっかりと回すということです。体を回して打つのは、最初は抵抗があると思います。しかし、慣れれば、体の回転で打つ方が威力、安定性が段違いであがります。やっぱり、体の前で打つことで、力の入りやすい打点でボールがうてているからでしょう。しっかりと体を回し、打点を前にしましょう!!

<最適な打点の見つけ方>
・まず、ラケット面を壁に当てます。そのときのグリップはもちろん、フォアハンドのグリップです。そして、ここがポイントですが、
手でおしやすい場所ではなく、体全体で、しっかりと押せる場所を探しましょう。大抵そこは、先ほど説明した、グリップに応じた最適な打点となっているはずです。つまり、打点=インパクトでは、ラケットはその位置になくてはいけないということなんです。その感覚をよりよくするために、手出しのボールを打ちましょう。

・高さとしては大体、腰のあたりになるでしょう。足を曲げて腰のあたりで打つと、一番威力のあるボールが打てると思います。

<打てる打点を増やす>
少なくとも高い打点、低い打点。この2つはマスターして下ださい。そうすれば、相手のほとんどのボールに対応できます。
どちらも力の入る位置が変わります。高い打点なら、前で、遠め。低い打点は、後ろめで、体に近く。

 


②ボールが落ちてきたところを打つ

 

ボールの軌道1

 

・初心者のうちは、飛んできたボールをどのあたりで打てば良いのか分かりません。よくやる失敗は、ボールの上がりっぱなを打ってしまいことです。ボールの落下地点に走っていってしまうため、バウンド直後のボールを打ってしまいがちです。これはライジング打ちという、非常に難易度の高いショットです。初心者のうちからマスターできる打ち方ではありません。

・上記写真の赤線をご覧ください。初心者のうちは、どこでボールを打ったら良いかわからず、また、距離感をうまく調節することに慣れていないため、ボールの落下地点まで走って移動してしまい、『A』で打ってしまいがちです。しかし、最も打ちやすい打点は『A’』です。いつも『A’』で打てるようにボールの落下地点から1m以上後ろに下がって構えるように心がけましょう。

・初心者のうちは、正面向きのままでスイングしがちですので、横向きの姿勢をつくることを心がけましょう。テイクバックで膝を十分に落として、十分に腰を回して打つことが大切です。

 


③足でボールを打つ

まずテニスで必要なのは「足でボールを打つこと」です。上級者やプロのストロークは、まじかで見るとすさまじいものがあります。特にすごいフォアのストロークは、「バンッ」という音がして、ボールにすさまじい回転がかかり、ネットの2m位上を通過してもスピンで落ちるため、安定した軌道で、相手のコートに突き刺さります。このストロークで、上半身のスイングにばかり注目しがちですが、下半身をよく見てください。膝の曲げ伸ばしを利用し、腰がものすごい勢いで回転しているのがわかります。。腰が勢いよく回転すると、その分だけ上半身も回転します。つまり、下半身で生み出した回転が、そのまま上半身の動きとなるわけです。上半身の動きは下半身で生み出された強力なパワーをボールにぶつけるための動作です。上半身に必要なのは、エネルギーを邪魔せず、ボールに伝えることなので、脱力が必要です。そういった原理を利用して、プロはすさまじいストロークを打っています。

一般プレーヤーにも小さいけど、パワーのあるショットをうつ人がいます。そういった人の腰の回転を見てみてください。
例外なく、きれいに素早く回転しているでしょう。腰を回転させるには、下半身を早く決めることが先決なので、「ボールを下半身で打つ」という言葉ができるんですね!!初心者やフォアが安定しない人に多いのは、上半身のことばかり気にしている人が多いようです。
フォアハンドは利き腕の自由がきくため、手で打ってしまいがちですし、ナダルやフェデラーをみても手で打っているように見られがちです。しかし、ここでよく足を見てみてください。基本的にどんな体勢になっても、ボールの後ろの一定のところに足があることがわかると思います。特に、ナダル、フェデラーはほとんど崩れません。プロは手打ちのように見えて、これだけしっかりと足を動かし、調節しているからこそ、あの打ちかたでコートに入るのです。足で打てるようになると、手でパワーを生み出さなくて済むので、
手の感覚をより意識しやすくなり、大げさに言えば、手のひらのような感覚でボールに当てることができるようになってきます。
そうすれば、ボールのホールド感も増して、スピンが増えたり、相手の逆をつけたりなど、いい効果がたくさんありますね!!
上級者やプロはこの感覚があるから安定していいフォアハンドが打てるのです!!

<フォアハンドが足で打てるようになるコツ>
ここで「じゃあ、どうすればいいんですか?」という疑問にお答えしたいと思います。コツや効果がある方法はいろいろあります。
そちらを紹介いたします!!
まず、「いつも足を動かすこと」
実際にどれくらい動かすかというと、「常に」です。練習中から足を動かす意識で取り組んでいると、全然違います。
自分の友達で、テニスを始めたばっかりの人がいました。本当にセンスがなく、いわゆる「足の動かない人」でした。
そんな人に、常に足を動かすようアドバイス。。足が止まっているのを見ると、「はい!足を動かそう!」と激励し、最初は彼も仕方なく足を動かしていました。そして、週に2回、そのたびに言い続けていましたww
そうすること、2か月、どうなったかというと、ありえないくらい足を動かせるようになり、メンバーでもフットワークのいい方になり、どんどんストロークが安定してきました。正直、この効果にびっくりして、自分もやってみたくらいです!!
自分にももちろん効果がでてきて、とっても足が動くようになり、ストロークがみるみる安定してきました。
これが、まず第1のコツです。「練習中など、生活の中でもできるだけ足を使う」ということです。
そういった心掛けだけでも、全然違うので、ぜひ2か月ほど続けてみてください。
絶対に効果が出ますし、テニスのすべての面においていい効果を発揮するので、ぜひ意識してください!

体の中で大きい筋肉というと...「足」です。
正確には「足と体幹」ですね。これらの筋肉は手についている筋肉とは桁外れにでかいのです!その大きな筋肉を使おうというのが、安定の秘訣です。足の大きな筋肉、ハムストリングスやふくらはぎを使って、地面をけります。そうすると、地面は同じ力で自分にエネルギーを与えます。その力を体幹を通じて、上半身に伝えるイメージですね!!これは中国拳法とかの話をしているわけではありませんよ!(笑)現実として、プロや上級者が使うテクニックです。「そんな高次元の人たちが使っているから、自分たちは使えない」
という方もいると思いますが、そんなことはありません。むしろ、プロや上級者が使うこのテクニックは、人間の体の原理にのっとっており、非常に効率的です。大きい筋肉を使いそのエネルギーを利用して、上半身からラケットのスイングへと伝達していくスイング。
これが、安定して力強いスイングができる秘訣ですね!これは初心者からプロまで、「不動の真理」です。初心者からこの効率的な体の使い方を徐々に学んでいったとき、数年たったときには恐ろしいボールが打てるようになっているでしょう!!

スイングを下半身から作る練習法
ここで、気になるのはそんな癖がつく簡単な方法ですよね!
その方法は、「踏み台」があればどこでもできます。
右利きの場合でご説明します。踏み台を自分の前に置き、ラケットを持ちます。右足を台の上に置き、体をひねり素振りをします。
この素振りで、足からのパワーを感じながら、ひねりをその力で戻していく感覚を磨いていきましょう。
これを続けることで、右足から力を得て、その力で上半身が周り、ラケットが強く振られる感覚が身についてきます。
そうすると、自然と通常のストロークも足を使えるようになり、非常にパワフルなストロークが打てるようになるでしょう。

テニスのショットでは、スイングそのものも重要ですが、それ以上に、打点に入るためのフットワークが大切になってきます。ボールに追いついたら必ず止まって打つことが大切です。初心者のうちは、ボールとの距離感をうまく調節できず、打つ直前で動いてしまうため、動きながら打つことになり、バランスを崩してしまいます。
フォアハンドストロークでは、軸足が右足です。軸足とボールとの距離を適切にとらないとバランスを崩してしまいます。。軸足とボールとの距離を意識しながら、打点に移動することにより、安定感をあげることができます。

止まって打ち、フォロースルーを打つ方向に対して大きくとることが大切です。テイクバックはできるだけ小さい方が好ましいですが、フォロースルーはできる限り大きくとりましょう。大きく、しかも打つ方向に対してボールを押していくことを心がけましょう。

また、相手の打ったボールに向かっていくときは、身体の正面を横に向けて(いつでも打てるように上半身は横向きを作った状態で)、ラケットを高いレベルに保ちながら動いていくようにすれば、すばらしいフットワークになります。アメリカの実験データでも、素早く移動するためには重心を高くして移動するほうが、重心を低くして移動するよりも有利だという結果が得られています。できるだけ重心を高く保って自然にフットワークを使うことが大切です。

 

 

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テニスラリー練習

ストロークのポイント

家庭でできる簡単テニス上達法

トップスピンストロークの打ち方

テニス初心者はトップスピンストロークを覚えましょう。テニス初心者はトップスピンストロークを覚えるか覚えないかで将来性が大きく変わります。初心者のうちはトップスピンをかけることができなくとも大丈夫です。ですが、レベルが上がってくると、オープンコートに的確に打てる技術が必要になりますし、ボールスピードの速いラリーに対応できる技術が必要になります。そのときに、トップスピンが大活躍します。


ボールにトップスピンをかけて打つメリットはたくさんありますが、例えば、

(1)ボールのコントロールが良くなる。
(2)ボールがアウトしない。
(3)ボールがアウトしないからスピードボールを打つことができる。
(4)相手に多くミスをさせることができる。
(5)相手がネット近くでボレーする場合、相手の足元を狙うことができる。
(6)リターンが上達する。

たくさんのメリットがあるのになぜ練習しないのか?いつやるのか?今でしょ!


トップスピンを打つためには、いくつか条件があります。具体的には、

条件(1):コンチネンタルグリップよりも厚いグリップであること
条件(2):テイクバックでラケット面を伏せること
条件(3):フォワードスイングで、ボールよりも下からラケットを出すこと
条件(4):インパクトでラケット面は地面に垂直であること
条件(5):打点はかなり前でとること
条件(6):斜め上にフォロースルーすること

・トップスピンを打てるようになるのに、最も重要なのはグリップです。グリップがコンチネンタルグリップかイースタングリップで打っている人は、スピンをかけるのが難しいです。セミウエスタングリップにしましょう。セミウエスタングリップに変えたら、まずはそのグリップに慣れるまで球出し練習で何度も打ちましょう。イースタングリップやコンチネンタルグリップで打っていた人は打点がかなり後ろですが、セミウエスタングリップの場合、打点はかなり前になります。


・打点を前でとれるように素振り練習をしたり、経験者にチェックしてもらいながら球出し練習を何度もしましょう。テイクバックでラケット面が上を向いている人はトップスピンをかけることができません。ラケット面をかぶせるようなスウィングになってしまうからです。そうすると、ボールが無回転か逆回転(スライス回転)がかかっているはずです。テイクバックでラケット面を伏せましょう。そして、必ずボールよりも下からラケットを出すようにしましょう。コンチネンタルグリップかイースタングリップで打っていた人の多くは、ボールの上からラケットを出すように打っています。ボールよりも下からラケットを出すように、球出し練習をしながら経験者にチェックしてもらいましょう。


・インパクトにむけて、ラケット面が徐々に起き上がってきます。インパクトでラケット面は垂直を向きます。このとき打点はかなり前です。ボクシングでいう「アッパー」に近い腕の動きで、手のこぶしを上に振り上げるようなスイングになっているはずです。インパクト直後は、そのままラケットを斜め上に振り上げましょう。手首を使わず腕とラケットを一体として全体的にラケットを上に振り上げましょう。

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