フォアハンドにおける身体の各部位の役割と使い方

<フォアハンドにおける各部位の役割と使い方>

フォアハンドにおける右肩の役割:スイングの支点になる。

・レディポジションで肩の筋肉はリラックスしよう。
・バックスイングは右肩を後ろに引く。バックスイングが完了した時点で、右肩と左肩を結ぶラインはネットに対して直角になっている。
・フォワードスイングで、右足にある体重を左足に移動しながら、右肩を戻し始める。
・インパクトで、体重を100%左足へ移動する前方への直線運動と、右肩の180度回転の総合力がインパクト時にボールに集中するようにする。



フォアハンドにおける右肘の役割:スイングを加速させる。

・レディポジションでひじの筋肉は脱力になるようにリラックスさせる。
・テイクバックで、ラケット面を下に向けたまま、右肘から先にラケットを引こう。
・フォワードスイングで、腕全体をできるだけ柔軟に保ちひじから先にひきだすような感覚で振るのがコツ
・スイングは、体と腕が一体になって振るのだが肘、手首、最後にラケットという、しなるようなスイングが威力のあるボールを生む。
・インパクト後、大きく打球方向にフォロースルーを行い、自分の口を肘で隠すように利き手と反対の肩の上にラケットを振り切るようにしよう。
・フォロースルーで、ひじはスイングの勢いに合わせてリラックスさせる。身体に巻き込むように振り切ったほうがスムーズなスイングができる。
・フィニッシュは右肘を肩の高さまで振り上げる



フォアハンドにおける右手首の役割:スイングを加速させる。ボールを狙った方向に打つ。

・テイクバックでラケットを引いた後、スイング直前にいったんラケットダウンさせる。ラケットダウンでは、手首の力を軽く抜いて、ラケットが水平になるようにしよう。
・スイングは、体と腕が一体になって振るのだが肘、手首、最後にラケットという、しなるようなスイングが威力のあるボールを生む
・テイクバックから常にラケットを先導していた手首を、90度返して、ボールにパンチを与える。
・フォロースルーで、手首も力を抜いてまっすぐに伸ばす。手首を使いすぎると、コントロールが狂う。また、手首の自然な返しを途中で止めてしまうと、スピードやスピンが減少する。



フォアハンドにおける右手(手のひら)の役割:ラケットと身体を一体にさせる。インパクトで、ボールとラケットと身体を一体にさせる。

・レディポジションで右手はリラックスさせ、卵を握るくらいの強さで握り、ラケットを身体の正面に立てる。
・テイクバックで、ラケットを持っている右手には余計な力を入れずに、リラックスさせておくこと。力んでしまうと手首の角度が変わり、ミスも出やすく、スイングが崩れやすい。
・トップスピンをかける場合はテイクバックで右手で、イメージする打点よりラケット面を落とし、かつ下向きの面を作る。



フォアハンドにおける右脇の役割:スイングを安定させる。

・振り始めからインパクトまでは、脇をしめたスイングをすること。



フォアハンドにおける左肩の役割:ショットに威力を加える。

・ラケットを引いた時点で、右肩と左肩を結ぶラインは、ネットに対して直角。
・テイクバックで、左腕をグッと前方に突き出し、肩の戻りを最後の最後まで抑える(それが身体の回転が生み出すパワーを最大限に)
・テイクバックで相手に背中を見せるぐらいに左肩を入れることだ。この身体のひねりを戻す力をスイングスピードに利用して打つとよい。
・左肩と左ひじは右手を引っ張り身体の回転を生み出すために、しっかりと前に出す



フォアハンドにおける左ひじの役割:スイングを補助する。

・テイクバックで、左肘を少し内側に曲げておく
・左肩と左ひじは、右手を引っ張り身体の回転を生み出すために、しっかりと前に出す



フォアハンドにおける左手(手のひら)の役割:グリップチェンジを補助する。ボールとの距離感をつかむ。スイング中バランスを保つ。身体の開きすぎを押さえる。

・レディポジションでラケットのスロートを支える。
・グリップチェンジでは、右手は軽くグリップを握ったままで、すべての左手の誘導いまかせれば、右手の中で、ラケットが必要なだけ周り、グリップの向きは、ごく自然に替わっているはずです。
・ボールとの距離感をつかむ。左手でボールをつかむように出す。
・打ちやすい打点を身に付け、しっかりとしたテイクバックを作るために左手を前に出そう
・テイクバックではボールの方向に出しながら、バランスの良いスイングの準備をする
・左肩と左ひじは右手を引っ張り身体の回転を生み出すために、しっかりと前に出す
・フォロースルーで左手を身体の前に残したまま、ラケットを押し出すように振り抜く
・身体全体を使ったスイングをするために、ラケットと拍手するようなフィニッシュを意識している。



フォアハンドにおける胸の役割:スイングスピードを上げる。

・胸をはる意識をもってテイクバックすることで、ラケットを高い位置にセットすることができる
・胸を張ってインパクトしよう。
・フォロースルーで口を隠すように右腕を大きく前に出し、左肘を張って胸をはった状態でフォロースルーしよう。



フォアハンドにおける右足の役割:フォアハンドの軸足になる。スイングの起点から終点に至るまで重要な役割を担う。

・フットワークの中でボールと体の距離感を測る一番のポイントが、この右足の決めだ。右足を止める位置さえ正しく決めれば、あとは微調整のために、左足の踏み込み位置を調節するだけで安定した打点が身につく。
・テイクバックで、ボールの後ろに軸足を入れる。ボールのコース圏へは、必ず右足のかかとから踏み込む。上体をまっすぐに保ち、右足全体で体重を支えていく。
・テイクバックでは右足で体重を支え、右足から頭まで通る身体の軸をつくる気持ちがほしい。その軸を倒さないように左足をステップインしてスイングする。
・軸足を先に決め、踏み込む足が軸足に対してクロスした状態になるとクローズスタンスになる。
・インパクト時に軸足の膝をしっかり入れ、腰の回転をしやすくするには、セミオープンスタンスが良い。
・フラットドライブは、右足に体重がのった状態で踏み込んで、腰の回転でスイングをしてボールに力が伝わるようにしよう。
・ステップインでは、100%体重の乗った右足を軸として、左足を大きく打球方向に踏み出し、前方への直線的な運動量をつくる
・ステップインでは、両足を結んだ線が、打球方向になるように足を出します。体重は、まだ後ろ足にあり、前足はかかとで支えるようにしてください。足を出そうと思うと、横の方向に足が出てしまいますので、足を開くという気持ちで踏み出すといいでしょう。
・フォワードスイングで、右足にある体重を左足に移動しながら、右肩を戻し始める。
・オープンスタンスでのスイングで、腰の位置を軸足に残すと、厚いグリップでカウンター気味のフラットが打ちやすくなる。
フォロースルーのとき、全体重をステップインする足に乗せてしまうと、前のめりになりバランスを崩しやすい。そのため、ある程度軸足(右足)の拇指球(親指の付け根)に体重を乗せておくことで、右足と左足のバランスが保てる。
・左右に大きく走らされた時でも、ボールに軸足が追いつき、股関節が締まっている状態ならスイングすることができる



フォアハンドにおける左足の役割:打点を決める。身体を支える。ボールをコントロールする。打点を微調整する。踏み込む足としての役割。

・フットワークの中でボールと体の距離感を測る一番のポイントが、この右足の決めだが、打点の微調整のために、左足の踏み込み位置を調節するだけで安定した打点が身につく。
・ステップインでは、両足を結んだ線が、打球方向になるように足を出します。体重は、まだ後ろ足にあり、前足はかかとで支えるようにしてください。足を出そうと思うと、横の方向に足が出てしまいますので、足を開くという気持ちで踏み出すといいでしょう。
・テイクバックで踏み込む左足はまずかかとから着地する
・ステップインする左足は、ボールに対して真っ直ぐに踏み込む。
・軸足を先に決め、踏み込む足が軸足に対してクロスした状態になるとクローズスタンスになる。
・100体重の乗った右足を軸として、左足を大きく打球方向に踏み出し、前方への直線的な運動量をつくる
・フォワードスイングで、左足を打球方向に大きく踏み込んでステップイン。
・フォワードスイングで、右足にある体重を左足に移動しながら、右肩を戻し始める
・フォアハンドストロークはステップインした足の前でボールを打てるようにしよう
・インパクトで、体重を前足にすべて乗せます。前足のひざの横が打点になります。
・インパクトで、体重を100%左足へ移動する前方への直線運動と、右肩の180度回転の総合力がインパクト時にボールに集中するようにする。
・フォロースルーのとき、全体重をステップインする足に乗せてしまうと、前のめりになりバランスを崩しやすい。そのため、ある程度軸足(右足)の拇指球(親指の付け根)に体重を乗せておくことで、右足と左足のバランスが保てる。



フォアハンドにおけるつま先の役割:つま先で地面を蹴って動き出す。ボディターンはつま先から。身体の開きすぎを防ぐ。

・レディポジションでは、体重をつま先にかけ、スタートの体勢をつくる。
・セットポジションでは、軽く膝を曲げて、つま先は両足が平行になるように向けます。
・セットポジションからのボディターンで、つま先を90度横向きに踏み変えます。
・ステップインでの左足のつま先をネットに対して45度で踏み込む。ネットに対してまっすぐ踏み込むと身体がインパクトで身体が開きすぎる。



フォアハンドにおける母指球の役割:動き出しの起点になる。

・セットポジションでは、体重は、親指の付け根に乗せます。
・右足母指球には、テイクバックで、ぐらつかないように軸足を固定したいときは、母指球を意識するとよい。シューズの中の指で、地面を掴むつもりで打つと母指球を意識できる。



フォアハンドにおけるカカトの役割:体重移動の起点になる。

・レディポジションで両足のかかとを上げてひざを曲げる。
・テイクバックで踏み込む左足はまずかかとから着地する
・オープンスタンスのときも、かかとから踏み込み右足にタメを作って打とう
・テイクバックで、ボールのコース圏へは、必ず右足のかかとから踏み込む。上体をまっすぐに保ち、右足全体で体重を支えていく。
・かかとから踏み込めば、体重移動のパワーをボールに乗せられる。



フォアハンドにおける腰の役割:身体を支え、スイングの土台になる。

・インパクトしてからすぐには腰を回さず、腕を先に出すようにする
・インパクト時に軸足の膝をしっかり入れ、腰の回転をしやすくするには、セミオープンスタンスが良い。
・トップスピンは、ひざのバネと腰の回転を使って、ラケット面でボールを下から上にこすり上げる
・オープンスタンスでのスイングで、腰の位置を軸足に残すと、厚いグリップでカウンター気味のフラットが打ちやすくなる。



フォアハンドにおける左腰の役割:身体の開きすぎを抑える。

・上体の戻しをリードするのは左腕だが、インパクト時は左腰はまだ開かずに残すようにする。



フォアハンドにおける股関節の役割:スイングを安定させる。

・ボールに軸足が追いつき、股関節が締まっている状態なら、強くスイングすることができる。
・スイング中は、股関節を締めて、腰の回転がボールにしっかりと伝わっていくような意識をもとう。



フォアハンドにおける膝の役割

・レディポジションで両足のかかとを上げて膝を曲げる
・セットポジションでは、軽く膝を曲げて、つま先は両足が平行になるように向けます。
・セットポジションで、身体はやや前傾姿勢でひざは曲げる
・テイクバックで、右膝は柔らかく、飛んでくるボールの高さに合わせることが大切だ。
・ラケットダウンでは、ひざは深めに曲げて、上半身が前に傾いたり、後ろにそったりしないように注意してください。
・スイングの垂直方向への力を生むために、ひざが伸び上がる力も利用する。
・トップスピンは、ひざのバネと腰の回転を使って、ラケット面でボールを下から上にこすり上げる
・膝のゆとりがないとスイング中に軸がブレやすくなる



フォアハンドにおける右膝の役割:打点の調整。スウィングの振り出し。

・スイングは下半身の柔らかさ、特に膝の屈伸を使って飛んでくるボールの高さに体勢を合わせることが大切になる。
・テイクバックで軸が倒れると右膝がロックされてしまい、スイングのすべてが狂ってしまう。
・スウィングの振り出しは、右膝の送りと同時に行うのがポイント。
・右膝が伸びきってしまうと、頭からボールに突っ込んで上体が崩れる原因に。



フォアハンドにおける姿勢

・レディポジションで、やや前傾姿勢



フォアハンドにおける身体の軸

・テイクバックでは右足で体重を支え、右足から頭まで通る身体の軸をつくる気持ちがほしい。
・上体を倒さず、振り子のスイングでボールを打つ。軸が最後まで倒れないことで、スイングが前に出るようになり、ボールを前に押すことができる。



フォアハンドにおけるサイドステップ

・浅く弾んできて、左右への移動距離が少なくてすむチャンスボールに対しては、サイドステップを縦に使って低い体勢で移動し、高い打点で打ち込もう。
・スプリットステップのあと、ボールの後ろに軸足が入るようサイドステップで近づこう。
・スプリットステップした後で、足をクロスさせて走り出すのは間違いだ。動き始めは、足を横にスライドさせるサイドステップのくせをつけよう。この方が動き出しがスムーズでボールに合わせて調節しやすい。
・サイドステップで動き始めてボールに近づいてきたら、ユニットターンをしよう。体と腕とラケットを一体にして、同時に横に向ける動作をしよう。手だけでテイクバックするのではなく、すべて同時に行いたい。



フォアハンドにおけるステップイン

・フォワードスイングで、左足を打球方向に大きく踏み込んでステップイン。
・ステップインで、左足を前に出し、かかとから着地しラケットを振り出す
・ステップインする左足は、ボールに対して真っ直ぐに踏み込む。



スプリットステップ

・すべてのプレーの動き出しは、このスプリットステップだ。相手が打とうとするときに、その場で小さくジャンプして動き出しのきっかけを作ろう。このジャンプによって、かかとが上がり足が動かしやすくなる。早い動き出しが容易になるのは、そのためだ。
・足の裏全体でステップするより、 両足の母指球で着地した方が、次の動作にスムーズに移れるだろう。



目の役割:ボールを見る。ボールとの距離を測る。ボールをラケットの真ん中で打つ。

・レディポジションで目はボールに集中。
・相手が打ってから自分が打ち終わるまでボールから目を離さない。
・インパクトでは、ボールを両目で見る。眉間の延長線上にボールがあるように、顔の向きを変える。それによりボールとの距離感を正確に測ることができるようになる。